子供たちに、その時々の自分の体調や感情に目を向けながら、周りの人とコミュニケーションをとり、自分で考え、判断し、そして決断できるようになって欲しい。
好きなことを見つけたら、とことんまで没頭できる時間と環境を与えてあげたい。
そして何よりも、思いっきり幸せな子供時代を過ごして欲しいという思いからまめの木を始める決意をしました。
スクールを始めるにあたって、基本的な安全に関わる決まりごと以外には、大人の都合や判断で、 ルールや子供たちの活動の内容を前もって決めるカリキュラムを作ることはしませんでした。
せっかく小さな学校をするなら、一人一人が発信する「やりたいこと」に対応した場所にしようと考えました。
2016年4月から、兵庫県の篠山市にある自宅を解放して
インターナショナル デモクラティックスクール まめの木を始めました。
まめの木には、学年も、時間割も、テストも、成績もありません。日々の活動内容やルールは、子供たちが自分たちで決めています。
子供たちは、少しずつ一緒に遊ぶことを覚え、それぞれの性格や興味に合わせた遊びを見つけ、喧嘩をしたり、協力したりしながら成長してくれています。
子供たちが活動内容を決めるので、毎日いろんなことが起きるまめの木ですが、一応のスケジュールはあります。
まめの木は9時から開いていますが、子供たちはきっちり時間通りには来ません。なかなか起きれなかったり、朝ごはんに時間がかかってしまう日もあります。10時半ごろまでには、みんなが到着するのを待つようにして、ミーティングを始めています。
ミーティングといっても、一番の目的はその日のメンバーに顔を合わせてもらうことです。 子供たちがその日にしようと思っていることを訊いて、その日のスタッフに紹介して、 注意事項や連絡事項があれば伝えます。
子供たちが、自分たちで活動の内容を決めます。 まとまって何かをしたがる日もあれば、ひとりの時間を持ちたがる日もあります。 スタッフの人数や天候などによって、できることできないことがあったりはしますが、 できる限り、サポートをします。
お昼ご飯を食べ終えた子から朝の続きをしたり、他のことを始めたりします。子供たちが山に行きたいと言えば行けますし、みんなで村の中へ散歩に行くときもあります。
夏の間はよく近くの四十八滝キャンプ場に行き、滝つぼで水遊びをします。
事前に話し合いが出来れば、一緒におやつを作ったり、図書館に行ったり、遠足に出かけたりもします。
篠山市で育ち、中学までは市内の学校に行きました。中学2年生頃からあまり学校に行かず、卒業式にも出ませんでした。卒業後、造園業や大工見習いをしていましたが、脳の手術を受けなければならない病気になってしまい、4ヶ月ほど入院しました。
退院後、肉体労働を続ける事が出来なくなっていたので、アメリカの高校に行く事にしました。アメリカの高校を卒業後、レストランでのウェイターやツアーガイドとして働きながら、コミュニティーカレッジと呼ばれる大学に2年通いました。
旅がしたくなり、ヨーロッパ12ヶ国を一年半かけて自転車で訪れました。帰国後、篠山市内で英会話教室を12年以上経営してきました。WWOOFERと呼ばれる旅行者を受け入れ、野菜やしいたけを育てたり、狩猟をしたりしながら、鶏やヤギを飼い、それらから得られるものを加工したりしながら自給的な生活をしてきました。
子供たちは、思いっきり遊ぶことを通して、人として成長し、そしてこれからどんな世の中になっても、自立する力を身につけられると信じています。
私は、ノースカロライナの山間部の小さな町で育ちました。そこはいろんな面で篠山ににているところがたくさんあります。私が篠山に来てすぐにこの場所に馴染むことができたのも、そのおかげかもしれません。
私はピアノとオーボエを学びながら育ち、大学でもオーボエを専攻しながら音楽を学びました。卒業後、演奏家として、練習ばかりしているよりは、世界を見たいと思いました。ソフトウェアの会社で2年働いた後、スペイン語を学びながら旅をするために、グアテマラとメキシコを訪れました。
そこで初めて、世界を旅しながら収入を得る方法として、英語を教えることに興味を持ちました。そうして、日本の小さな町の英語教室の仕事に申し込みました。来た時には、1年か2年ほど働くうちに、有機農業についても学べるだろうと思っていました。
あっという間に月日が流れ、日本に来て10年目になり、子供も4人できました。まだまだこの田舎暮らしと日々の四苦八苦を楽しんでいます。私の夢は、この一度は見捨てられた山の上の場所が、いつの日か、子供から大人までのための活気あふれる持続可能なコミュニティーになることです。
旅行者が、1日7時間の労働をする代わりに、宿泊場所と食事を提供してもらえるシステムです。私たちは、10年以上前から年間平均60名ほどの方々を受け入れてきました。出身国も職業も様々なので、とにかく会うだけで新しい刺激になります。まめの木では、これらの旅行者の人達に出会う環境があるだけで、各々の国の文化や経験を子供達に伝えてくれると思っています。
WWOOF Japan
https://www.wwoofjapan.com/
インターナショナルと名前にありますが、スクール内は英語ですか?
インターナショナルと言っても、英語学習に特に力を入れているわけではありません。まめの木で主に話される言語は日本語です。
ですが、代表の西村がアメリカ人と日本人とのハーフであるということ、その妻のアンナもアメリカ人だということ、そして、ほぼ常に海外の旅行者が数人滞在していることから、国際色が豊かだという意味で、この言葉を名前に含めました。
もちろん、英語に触れる機会も多いので、子供たちは自然と、日本語とは違う言語や異文化の存在に慣れていくことが出来ます。
デモクラティックスクールとはどういう意味ですか?
デモクラティックとは「民主主義」という意味です。
この場所に来てくれる子供たちや大人たち、関わる全ての人と相談しながら、協力して創り上げて行く学校にしたいと考えています。
小学校年齢から公立の学校に通わなくても、法律違反ではないのですか?
まめの木は、一般社団法人Colorful Beansが運営していますが、日本の法律上は学校としては認められていません。
ですから、まめの木に通う子供たちは、義務教育年齢の間は自動的に、住所地の公立小中学校に在籍することになり、卒業年齢になれば、自動的に卒業することになります。
義務教育は親が子供に教育の機会を与える義務です。
親が、学校に行きたいと言っている子供が学校に行くのを妨げれば、それは義務教育違反になります。
ですが、選択肢が与えられた上で、子供自身が公教育と別の選択をすることはできるのです。
して良いのです。
お子さんに選ばせてあげてください。
まめの木はその選択肢になれればと思っています。
読み書きや算数のような勉強はどうするんですか?
その昔、村長さんの家ぐらいにしか本が無かったような時代、子供が情報に、文字に触れる機会は限られていました。経済を、産業を発展させるために、国民の識字率を上げるためには公教育による読み書きの指導が必要でした。
ですが、情報化社会に生きる現代では、日常的に子供たちはとてつもない量の情報にさらされます。子供たちはこの情報を理解したいという欲求から、自然と読み書きや数字を覚えます。
そして、インターネット検索が出来るのですから、大量の情報を機械的に暗記するのでは無く、文字通り、手元にある情報を使って何が出来るかを考えるようになります。
授業などはありますか?
子供たちが学べることを、その時の子供たちの気分に任せるということは、何が出てくるか全く予想ができません。
そこで、まめの木では、関わる大人たち、そしてその大人のネットワークを使って、子供たちの学びをサポートしてくださる方を常に募集しています。
一度きりの場合もありますし、この方達と、時間や頻度を相談しながら、定期的なクラスを設定することもあります。
世の中にある職業と趣味の数だけ、学べることの可能性はあります。
お昼ごはんはどうなっていますか?
食品アレルギーや各家庭の食に対するこだわりなどもあるので、普段はお弁当を持参していただいています。
ですが、子供たちからの提案でお菓子作りをしたり、ピザパーティーや流しそうめんのようなお昼ご飯になることもよくあります。
卒業生の進路はどうなっていますか?
まめの木は2016年4月に設立したスクールの為、まだ卒業生がいません。
小学一年生から
10,000 円(月額料金、または回数券を利用される方に限ります。)
30,000円 兄弟割引 2人目20,000円 3人目15,000円 (減免申請の上、下限を1人あたり月額15,000円として、可能な範囲でそれ以上をお支払いください。)
11日分 35,000円 (有効期限1年間)
保護者の方の同伴をお願いしております。
1日/5,000 円 (不定期での参加料金になります。)
子供一人あたり 年間 2,000円(年会費と合わせてお支払いいただきます。)
※別に、各家庭で個人賠償責任保険に加入していただくことをお勧めしています。
※これは自動車保険に特約としてついている場合があります。
銀行振り込みでお願いしています。
記載されている金額は全て税込となります。