今日は近所に住んでいる方が民主主義の仕組みを体験できる
ボードゲーム「デモポリー」を持って来て、ワークショップをしてくれました。
消費税や所得税、年金といったキーワードも出てきて、
各政党の政見放送まであり、みんなが選挙で投票をしました。
子供たちが、選挙のところで一番盛り上がったのが意外でした。
まめの木の名前にある「デモクラティック」という言葉は民主主義のことです。
まめの木の日々の暮らしの中で起きることについて、
子どもたちと民主的にみんなで相談して決めることを大切にしたいと思い、
デモクラティックという言葉を学校の名前に含めてまめの木を続けてきました。
もちろん、子どもたちがまめの木に通い始めた時、そんなことは意識していません。
日頃から民主主義という言葉を使って説明をするわけでもないので、
長く通っている子でも、言葉としてデモクラシーを意識してるわけではありません。
ただ、まめの木は毎日が他の子たちや大人との集団生活です。
自分が求める事と他人が求めることを擦り合わせて妥協点を見つけないといけないこと、
みんなで話し合って合意しなきゃいけないことが日常的に起きます。
毎日子供たちとミーティングをして決めていますと言うと
落ち着いた雰囲気の中、話し合いが進められて、いろんなことが決まっていく
大人がするようなミーティングを想像する人がほとんどだと思います。
ですが、現実はそんなに甘くなく、まめの木のミーティングは
すんなり話し合いが進む時ばかりではありません。
遊びを途中で止めて集まらなければいけないので、嫌々な子もいるし、
誰かの意見に反応してしまい、つい言い争いになってしまう事もあります。
一応は20分間という時間も決まっているのですが、
議題によっては長引いてしまう時もあるので、集中力が続かなくなってしまう子もいます。
フラッと立ち寄った人が見たら、なんだ何にも話し合えてないじゃないかと思われてしまうような日もあります。
それでも、このミーティングの時間が本当に大事なんだなと感じることがよくあります。
今日もそんな日でした。
子供たちの間で大人気だった単管の鉄棒を、バスケットボールをしたいという中一の男の子が、
他の子たちに相談する事無く一部を解体して、バスケットゴールを設置してしまいました。
これに対して、鉄棒大好きな子たちが数人、反対の声を上げました。
関心の高いテーマだったのでミーティングに参加したのは小学2年生から中学1年生までの男の子たち。
それぞれが自分の意見をしっかりと言い、
他の子の意見を聞き、すぐには反論せずに自分の順番を待ち
相手の意見に対して、ただ自分の主張をするのではなく、歩み寄る提案をしていました。
もちろん、つい反論してしまって口論になりかける場面もありましたが、すぐ落ち着いて話し合いが続けられました。
大人は、もっとこう出来たら良いのにと期待する気持ちが先走ってしまいがちですが、
子供たちのやり取りは、大人から見たら上手くなくても、言葉が汚くて聞き苦してくても、
彼らにとっては常に練習です。
投稿者 :Gen Nishimura